筋トレのやる気・モチベーションが落ちちゃったり続かない時ってどうしてもあります。
誰でも一度はなるんじゃないかなって思うんですよね。
なんでもそうなのですが、習慣化するといい感情も悪い感情も消えてしまうんで、最初のころのわくわくした感情は消えてしまうのはしょうがないと思います。
ですので、いろんなケースに対してのモチベーションの上げ方について社会心理学の観点からお伝えしていきたいと思います。
筋トレにそのものにやる気・モチベーションが出ない時
解決法:筋トレをする理由を思い出す
そもそもの筋トレに対しての意欲がわかない、やる気がまったく起きないという時には、なぜ筋トレをしようと思ったのか、理由を思い返すのがおすすめです。
- スポーツのパフォーマンスを上げる
- 夏に向けて体を絞る
- ダイエットの一環
- 結婚式に備えて体を引き締める(うちの嫁がこれでした)
このように、筋トレをする理由をそもそも思い返したらいいんです。
「あーなんで筋トレしなきゃいけないんだよ!!」って気持ちになったら、筋トレを始めたそもそもの理由を思い返してみてください。
それだけでもいいのですが、さらにその求めていた未来を失う事を意識するとさらに「やらなきゃ!」って気持ちになります。
- スポーツのパフォーマンスが上がらない
- 夏にいい体が手に入らない
- ダイエットに失敗する
- 結婚式でも体がデブデブ
とか、こう考えると「やばい・・・やらなきゃ!」って気持ちになるんですよね。
「筋トレを始めた理由を思い出す」「その目的を失う未来を考える」これだけでも効果ありますよ!
達成した後の姿を想像しすぎるとNGな理由
筋トレして自分の目標を達成した姿を想像するのって実はNGなんですよ。
例えばですが、よくあるのが「腹筋バキバキになった姿を想像しよう!」「くびれができたウエストが手に入った姿を想像してみて!」とか未来の姿を想像するのがモチベーションアップにつながるというのは良くはありません。
なぜかって、頭で想像するだけでできたと脳が錯覚するからです。
目標を達成した時を想像すると、とても気分が良くなりませんか?
その時ってすでに達成した気持ちになっちゃって、逆にモチベーションが下がってしまう事にもつながるんですよ。
例えば、仕事に行く前に、今日の仕事が終わった時の事を考えていい気分になってから職場についたらめっちゃ嫌な気分になりませんか?
理想と現実のギャップができてしまうので、理想とはかけ離れていることを認識してしまってこのようにやる気が下がるんです。
ですので、達成した時の事を想像してやる気を出そうとするのはNGですね。
筋トレに行きたいが誘惑に負けそうな時
解決法:失う未来を考える
筋トレに行きたいんだけれど誘惑に負けそうで行きたくない時には、筋トレをしないと失う未来を想像するといいです。
- 今お菓子を食べて筋トレしないともっと腹が出てしまう
- このままゴロゴロしたままだと全く体は変わらない
- 夏に割れた腹筋なんて絶対手に入らなくて海でみじめな思いをしてしまう
- などなど
こういった失う事に着目した理由は「損をしたくない」という気持ちが働いて、やらなければもったいないという気持ちになります。
こうすると、行動を先延ばしにすることも減るので、今日「筋トレに行かないとやばい」という気持ちに駆られて筋トレができるようになります。
こういう「やらなきゃやばい」ってのも一種のモチベーションです。
あのわくわくした感覚だけがモチベーションややる気ではありませんので、こういった感覚を使うのもけっこういいですよ。
もっと筋トレの過程を楽しみやる気を出すには?
解決法:筋トレでの成長を意識する
筋トレをすること自体に喜びを感じるためには筋トレをして成長したことを意識する事に着目するのがいいですね。
- 回数や重量が上がる!
- 鍛えて筋肉痛になっている事で鍛えた感覚を感じる
- 新しい種目のトレーニングができるようになる
- 正しいフォームを覚え、身に着けることができる
- 鏡で体つきが変わっていることを感じる
など、自分の体の変化や技術の習得に着目してあげると、筋トレ自体に喜びを感じるようになります!
ある研究では化学を履修している学生を対象にし、テストの点数を目的にしている学生と知識の習得を目的にしている学生を比較したところ、知識の習得を目的にしている学生の方が、学習を楽しみ、化学への興味も増したという観察研究もあります。
筋トレについても同じで、筋トレを通じて自分がどう変わっていっているかに着目することで筋トレ自体の過程を楽しむ事ができます。
逆に、他人に体つきが変わったとほめてもらうためだったり、人を見返すためだったりと人に対して評価をもとめるような事を目標にしてしまうと、筋トレの過程を楽しめなくなります。
なので、筋トレ自体に楽しさを得るためには、自分の成長に目を向けてみましょう!
まとめ
筋トレのやる気が出ない時や、誘惑に負けそうな時にはどうしたらいいかをお伝えしました。
まとめますとこの様な感じです。
- 筋トレ自体にやる気が出ない:筋トレをする理由を思い出す・失う未来を想像する
- 誘惑に負けそうで筋トレできない:誘惑に負けて失う未来を想像する
- 筋トレ自体をもっと楽しむには?:自分の成長や得た技術に目を向ける
よく「バキバキに割れた腹筋を想像してやる気だそう!」って言いますが、実は少し違っているんですよね。
得たい理想なのですが、それを想像するだけではだめでもう一つ深く考えることで自分を筋トレに向かわせることができます。
そして、今の自分に目を向けて成長に着目してあげることで筋トレ自身を楽しむ事ができます!
やる気が出なくって悩んでいるのであれば、この考え方がお役に立てればと思います。
参考図書
参考図書として、コロンビア大学ビジネススクール・モチベーションサイエンスセンター副所長のハディ・グラント・ハルバーソン著の「やってのける」という本を参考とさせていただきました。
人間の性格やモチベーションに対しての研究結果やアプローチに関して述べてある本でして、この本で紹介してあるモチベーションコントロールの方法を筋トレ版にしてお伝えしました。
他にもかなりおもしろい内容が書いてありますので、筋トレだけにとどまらず、人生に役立つ本だと感じましたので、ぜひお手元に1冊はあってもいい本だと思いますよ。